punkchill  真昼の王国
2008.10.8 realese

mahirunooukoku

1. 数字のしずく
2. 穴
3. アマチュア
4. カミカ通りで
5. アフターナイトフィーバー
6. ヤヌス
7. 果ての果て
8. 沼を去る
9. WPW
10. toogaroo
11. 大人になって
12. 遠い行進




レーベル:こぐまレコード
定 価 :1,500(税込)
発売日 :2008年10月8日
品 番 :KGRC-10005




MySpaceで「穴」「ヤヌス」「遠い行進」の試聴ができます
http://www.myspace.com/punkchill




真昼の王国」はこちらで予約を受け付けております。

KOGUMA RECORD 音源販売部
BRIDGE INC.



真昼の王国」特集ページへのリンク

プンクチル「真昼の王国」インタビュー(@こぐまレコード)





真昼の王国」レコ発ライブ

11/24(月・祝)
don't sing, so loud... vol.5 @ 高円寺ペンギンハウス

 中村宗一郎 / プンクチル

OPEN 18:30 / START 19:00
ADV / DOOR ¥1800 (+1D)



180度ねじるところを、さらに180度ねじって
元に戻ってきたんだけどねじった跡はちゃんと
残っているような。

柴田 元幸(東京大学教授 翻訳家)




どんなスタイルとか
どんな音とか
そんなことは結局ぼくにはどうでもよくて、
ほかに交じらない誇りのような
いじらしい輝きのような
あきらめのない粘りのようなものが欲しいだけ。

白昼の王国で
プンクチルの
誇りと輝きと粘りは
だんだん磨きがかかってきているんだなと思います。

松永 良平(リズム&ペンシル)




古代文明とノーウェーヴを繋ぐミッシング・リング!
世界の秘密。
乙女達の内緒話。
君たちの忘れ物。
覗いてごらんこの“穴”を!
プンクチルのパラレル・ワールド!

山口 憲邦(NaLas G/Vo)




ヘッドフォンの奥から
こぼれ出す音楽に
微熱に浮かされたような夢をみる

まだ幼くてこの世の絶望と歓喜が日替わりでやってくる
まだ幼くてこの世の世界が
私の手に届く周りだけにあった

私が世界だった
そんなまだ幼い頃

その頃このアルバムを聴いてたら
自分の中の邪な気持ちも認めてあげられるだろうか
密かな冒険心にもっと忠実でいられただろうか

彼女たちの音には
そういった感傷のスペルマタが無秩序に渦巻いて
ぽーんと私をくさぐさの時空に放り投げる
そんな力が秘められている



そして昼下がり。
また私はあの王国へ出かけてゆく。


                  
北村 礼桂(ライター)





真昼の王国」によせて

そう言えば2年前、「まずは僕らのレーベルからこのCDを出せたことを喜びたい。」と2ndアルバム「アゲイン」発売時に僕は書いた。2008年になって彼女たちはまたアルバムを作ってくれた。同じことを言うのも芸がないが、やはり同じような気持ちでいる。

ムツゴロウは「動物王国」を作った。毎日放送は「野生の王国」を制作し、ヘンリー・ダーガーは「非現実の王国で」を書き、インディ・ジョーンズは「クリスタル・スカルの王国」を冒険した。ブラジルはサッカー王国だし、イギリスは本当に王国だ。この世界には今までに多くの王国が築かれ、そして滅んだ。そんな中でプンクチルは「真昼の王国」を作った。なぜか?ただ作りかったからだろうと思う。

冒頭の「数字のしずく」がこぼれ落ちる瞬間から、「遠い行進」のまるで映画のロングショットのようなエンディングまで、短い時間だが一瞬のまぼろしのような世界が現れる。そしてもう一度再生ボタンを押せば、同じことが起きる。録音とは、そんな風に「世界を閉込める」行為なのかもしれないし、このアルバムにはそんな音が閉込められているような気がする。バンドと共同プロデュースの中村宗一郎さんのかけた魔法なのかもしれない。残響のひとつにも意味があるような気がしてしまう。いや、きっと意味はある。

たぶんこうしている間にも、世界には無数の王国が生まれ、そして泡のように消えていっているに違いない。僕らが見る夢は、再生することも叶わずに生まれては消える。ただ恐れをしらない勇者や愚かな人たちは、その夢の王国を捕まえようとする。このアルバムはそんな試みの一つである。

このアルバムを聴いた人の頭の中に、一瞬ほかのだれか見た夢の世界が現れる。それは共有出来そうで、出来なくて、その有り様は音楽そのものである。つかめそうで、つかめない。人はまぼろしだとか夢だとか名付けるが、正しい名前を言い当てた者は誰もいない。その名前を言い当てた者が、「真昼の王国」の王になるのだろう。



biwacovic(こぐまレコード)





モドル